朝、窓を開けた瞬間、「あ、秋が来たな」と思いました。
つい先週までは、まるで真夏のような暑さが続いていたのに、北海道の秋はいつも突然やってきます。
日中にはまだ少し夏の名残を感じますが、朝晩の空気には、確かに季節の変わり目が訪れていることを教えてくれる冷たさがあります。
涼しくなると温かい飲み物が恋しくなります。最近のお気に入りは、ミルクティーやコーヒー。お気に入りのカップにそっと注いで、静かに本を読むひとときが、なんとも贅沢に感じられる季節です。
散歩に出かけるのも、だんだんと心地よくなってきました。
夕方の涼しい風に吹かれながら歩く時間は、一日を振り返ったり、ふとしたことを考えたりするのにちょうどいいです。
そんな時に空を見上げると、夏の終わりと秋の始まりが、同じ空の中で静かに寄り添っているような、独特の青さに気づきます。
少し高くなった空。どこか柔らかくなった雲の形が、ゆっくりと流れていくのをぼんやりと眺めていると、気持ちまでゆるやかになります。
こんな小さな変化を見つけるたびに、「今年も無事に秋がやってきたんだな」と、心の中でそっとつぶやいて、なんだかほっとするのです。
