色分解とは、写真やイラストといったフルカラー原稿を印刷の基本色であるC(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)K(キープレート(ブラック))に分けることです。
近年では、デジタルカメラやスマートフォンの普及で、写真がデジタルデータで扱われることが多くなりましたが、デジタルデータの写真は、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)で構成されているため、印刷用にCMYKに変換する必要があります。

なぜ色分解をするのか
RGBとCMYKの違い
色分解をする1番の理由がRGBとCMYKの違いがあります。
RGBとCMYKでは色を表現できる領域が異なる(RGBの方が表現できる領域が広い)ため、RGBをそのままCMYKに変換した場合、色によってはくすんでしまったりすることがあるため、CMYKでもキレイに表現できるように調整する必要があります。
その中でも、人の顔や蛍光色はRGBからCMYKに変換した際に、くすんだり変化しやすいため、意識的に調整する必要があります。
見た目で良い印象を与える
印刷物において、写真やイラストは出来の良し悪しを決める重要な要素の1つです。
例えば、スーパーなど食料品のチラシにおいては、商品の写真がキレイかどうかで、与える印象が大きく変わります。人物が載っているポスターなども人物の顔色が良くないと、それだけで全体の印象が悪くなってしまいます。
また、色分解のテクニックの1つになりますが、色を調整する際に、本物に近いように調整するということも大事ですが、より良い印象を与えるために、意図的にオーバーに調整する(発色を良くするなど)こともあります。
