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ラジオスターの悲劇

洋楽に興味を持ち始めた頃、『ラジオスターの悲劇』という邦題の曲がヒットしていました(Video Killed the Radio Star)。
トレヴァー・ホーンのポップセンスが光る楽曲なのだけど、私が衝撃を受けたのは歌詞の内容でした。歌詞の内容を簡単に言うと「テレビやビデオの出現でラジオスターの出番が奪われてしまった〜」といった内容で、この曲を聴いた後には漠然といずれラジオは無くなってしまうのだなあーと思っていました。
しかし最近になって、ラジオよりも先にミュージックビデオの方が先に無くなってしまうかもしれないと言われ始めています。

TikTokの影響で短い動画の人気が高まり、その動画のバックで流れている楽曲がヒットするケースがスタンダードになりつつありますが、画面をスクロールするのが当たり前で一つのページにとどまることをしてこなかった若い世代にはミュージックビデオは長すぎるようです。
正直私には理解し難い感覚なんですけどね。

ミュージックビデオのYouTubeでの視聴者数が激減しているようで、誰もが知っている大物ミュージシャンがビデオの公開を停止したニュースは衝撃でした。
ミュージックビデオはかつてはプロモーションビデオとも呼ばれ、シングル曲がヒットする手助け的な役割を担っていたのだけど、曲をリリースしてミュージックビデオを制作してMTVで放送すれば曲がヒットする〜といったそんな幸せな時代はいつの間にか、というかすでに終わっているのかもしれません。

私の世代だとマイケルジャクソンがミュージックビデオ界のスーパースターだったと思うのだけど、マイケルは自分の作品をミュージックビデオとは呼ばず「ショートフィルム」と呼んでいたそう。
ミュージックビデオを絶滅させないためには、ミュージックビデオを乱発せずにひとつの芸術作品ととらえて、予算を注ぎ込んだ質の高いものを作っていくべきかもしれません。
(エラそうにすみません…)

能登

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