札幌は、まだあちこちに雪が残っています。
けれど日差しは少しずつやわらぎ、空気の中に春の気配が混じりはじめました。
そんな季節の変わり目に、子どもが高校を卒業しました。
制服姿で玄関に立つ姿を見るのも、もう最後。
そう思うと、胸の奥がじんわりと温かく、そして少しだけ寂しくなります。
いつの間にか大人びた横顔。
「いってきます」と何気なく出ていく姿を、私はこれまで何度見送ってきたのでしょう。
毎日変わらないその一言に、どれだけ安心をもらっていたことか。
札幌の冬は長くて厳しいけれど、だからこそ春の訪れは特別にうれしい。
子どもの成長も、きっと同じなのだと思います。
ゆっくりと、でも確かに。
気づかないうちに、季節は進み、子どもは大人へと近づいていました。
子育てに終わりはないけれど、ひとつの区切り。
母としての役目も、少しずつ形を変えていくのかもしれません。
子どもの未来に、やわらかな光が降り注ぎますように。
そしてこれからも、そっと見守る母でいられますように。










