VUのバナナ

数年前はラモーンズ、最近はAC/DCやニルヴァーナ。街で見かけるバンドTシャツ界隈の話です。

自分がバンドTシャツを着る理由は、好きなものをアピールしたいというのも少なからずあるので、聴いたことのないバンドのTシャツを着ることは、これからもありません。多分。
街でニルヴァーナのTシャツを着た若い男子を見かけると、「どのアルバムが好き?」などと聞いて困らせたくなる気持ちが(人見知りのくせに)沸き起こるのだけど、逆にアノラック界隈やヴァセリンズの話題に変化すると楽しいだろうなあと、ボーッと妄想したりもします。
ニルヴァーナと同じくらいよく見かけるのが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの黄色いバナナ。ほんとに意外な場所で見かけたりします。
あれは1stアルバムのジャケットデザインですが、ウォーホルがアートワークを手がけた有名なデザインですよね。
ユニクロでも売られている事があったし、アート系Tシャツとしても売られているので、よく見かけるのも当然かも。

この1stアルバム、プロデュースはウォーホルだし、童謡を手掛けていたこともあるルー・リードの曲はポップさも持ち合わせているので成功する要素は揃っていたはずなのだけど、当時はまったく売れなかったそう。
それでも、後のロックミュージックへの影響はとてつもなく大きくて、個人的にはクラウトロックに与えた影響が印象的です。
サイケデリックな音や反復するリズムが、クラウトロックへと繋がり、後にテクノミュージックへ変化していった…(個人の感想です)と思うと、アツくなります。

ちなみにこのアルバム、初期版はバナナの部分がシールになっていて、剥がすとピンク色の実が現れます。
えっちですね。
いつかこのアルバムの初期版を手に入れたいのだけど、お高いんだろうなあ。

そんなVUのバナナにラブを注入して、ちょっとしたオマージュ作品を制作しました。
全身を黄色くしたいつものMMを、少し斜めに配置、サイズはLPサイズの300mm×300mm!
現在、JAY’S CAFEで開催中のグループ展にこの作品で参加してしています。
ぜひ!

能登

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